仲間由紀恵主演のフジテレビ月9ドラマ「東京湾景」
が、2003年1月に韓国で公開された「ラブストーリー」
のパクリだったことが明らかになった。昨今話題の韓流
ブームも、ついにストーリーまで輸入する時代になった
ということか…
「猟奇的な彼女」を手がけたクァク・ジェヨン監督が満を持して送り出した「ラブストーリー」。
200万人の観客を動員するロングランヒット作となり、日本でも2004年1月に公開された。
主演はソン・イェジン(22)。清楚な顔立ちながらも、あどけなさが残るイェジンの演技力は
韓国では折り紙付き。200万人がイェジンの涙に誘われた。ちなみに彼女はソウル芸術
短期大学在学中の99年、化粧品メーカーのCMでデビューして以来、映画・ドラマで活躍
し、トップ女優の道を駆け上がった実力派だ。
「ラブストーリー」のテーマは「時を超えた愛」。公式サイトにあるストーリーには、以下の
ようにある。
恋に悩む女子大生・ジヘは、ある日家の中で古ぼけた小さな木箱を見つける。入っていたのは、母・ジュヒが時おり読み返しては涙していた、35年前の手紙と一冊の日記帳。だが母が亡き父と交換していたと思っていた、その何通もの手紙には、父の友人である男性との秘められた初恋が綴られていた。日記には、初めて知る恋の喜びに心躍らせる、娘の知らない母の姿が。しかしそれは、身分の違いや時代の波に翻弄され、ある事件をきっかけに引き裂かれていく二人の、悲しみのラブレターへとかわっていく。叶わなかった初恋の痕跡・・・やがてそこに残された真実は、親友の恋人への想いを胸に秘めていたジヘに、一つの奇跡を起こすことになる。
その奇跡とは、互いに思いを寄せながら遂げられなかった母の初恋の相手が、じつは女子
大生の娘が思いを寄せ、最後に結びつく相手の父親だったというものだ。
映画は、母と初恋相手との手紙と日記を、娘がある日見つけるところから始まる。そして、
現代の娘の恋愛と、35年前の母の恋愛をクロスさせながら、物語は進んでいく。現代の
娘役と35年前の母親役の2役を、イェジンは見事に演じきっている。映画の最後の最後
で、35年前大恋愛したが一緒になれなかった母親の初恋相手の息子が、じつは現代で
娘が恋した男だということが明かされる。
って、これ、東京湾景と一緒じゃん!!
あああああ。すごくイイ気分でラブストーリーを見ました。だんだん、「おい、これ…」って
思い始めて、しまいにゃ、まったく映画に集中できなかったじゃんかよ!!!
ほんと、気分悪いっすよ。こういうの見つけちゃうと。東京湾景を見ている人は分かると
思うけど、基本的なプロットはラブストーリーとまったく一緒なんです。以下に、東京湾景
とラブストーリーの比較表を作ったので見て欲しい。
| 東京湾景 | ラブストーリー | 過去のナビゲーター | 30年前の母の日記 | 35年前の母の日記 |
| 母親役と娘役 | 仲間由紀恵が1人2役 | ソン・イェジンが1人2役 |
| 母が恋を寄せる相手 | 身分が違う男 | 国籍が違う男 |
| 母の結婚相手(父) | 親同士が決めた婚約相手 | 親同士が決めた婚約相手 |
| 娘が恋を寄せる相手 | 母が結ばれなかった恋人の息子 | 母が結ばれなかった恋人の息子 |
| 母の初恋相手の境遇 | 30年前に事故で片足が不自由に | 35年前にベトナム戦争で失明 |
| 母の初恋が終わる理由 | 事故を理由に彼が身を引く | 失明を理由に彼が身を引く |
| 母の恋と娘の恋をつなぐ道具 | ネックレス | ブレスレッド |
| 同 | 母が恋人から寄せられた詩 | 母が恋人から寄せられたセリフ |
確かに東京湾景が持つ、在日韓国人と日本人の恋愛という設定は、ラブストーリーにはない
オリジナルな設定だ。しかし、物語の本筋である「母が成し遂げられなかった恋愛を時を超え
て娘が成就する」という設定は、偶然同じとは思えないほど似通っている。その他にも、表に
示した通り、類似点はたくさんある。これが「パクリ」ではないのならば、「オマージュ」なのだ
ろうか。
しかし、東京湾景の原作は、吉田修一氏の小説「東京湾景」だと明示されている。吉田修一
氏は、山本周五郎賞、芥川賞作家である。ならば、吉田氏がラブストーリーを盗作したのだ
ろうか。
そうではない。彼の名誉のためにはっきりさせておくが、吉田氏の小説はラブストーリーとは
何の関係もない。台場と品川埠頭で働く一流会社のOLと港湾作業員が、東京湾をはさんで
恋に落ちるという物語だ。この小説の設定に加え、在日韓国人と日本人の恋という設定が、
ドラマ「東京湾景」と韓国映画「ラブストーリー」との相違点だ。それ以外は、ほぼ同じである。
では、類似点は誰が付け加えたか。かつて「101回目のプロポーズ」「東京ラブストーリー」
「ひとつ屋根の下」などのヒットドラマを手がけて名を売ったフジテレビの大多亮プロデューサー
(編成制作局次長)と、栗原美和子プロデューサーにほかならない。
大多氏は現在、月9枠の低迷をテコ入れすべく、スーパーバイザー的な役割で、月9ドラマに
携わっている。一方、栗原氏は、東京湾景の制作の総指揮を執り、今回は脚本まで自分で
手がけている。
その大多氏は、東京湾景のサイトにあるインタビューでこう語っている。
『日記から始まる母と娘の純粋な愛の物語』『時代と国境を超えた運命のラブストーリー』
というオリジナリティーを加えさせていただきました。
「国境を超えた」以外の、この2つこそが、韓国映画「ラブストーリー」の柱なのだが…
そして、「オリジナリティー」をこう強調する。
ドラマ化するにあたり、(1) 数年前に他界した私の母親の日記を偶然見つけたこと、(2) これまで
二回、韓国文化放送と共同制作した日韓合作ドラマに携わった中で、二つの国の文化の違い
からくる難しさ、そして楽しさの中にドラマ性を感じたこと、こうした経験をふまえた。
わざわざ「母親の日記を偶然見つけた」と言っているのが、きな臭い。本人たちは確信犯で、
あとから盗作疑惑をかわすために、こうした言い訳を先回りで喋っているとしか思えない。
もっとタチが悪いのが、栗原氏である。プロデューサー自身が脚本も手がけるという異例の
制作体制に調子づいているのか、ドラマのサイト以外でもインタビューに応じている。
その1つ、夕刊フジのインタビューで彼女はこう語っている。
ヒロインは25歳なんですが、実は私もそのころに、在日韓国人の男性と恋愛していたん
です。彼は結婚するなら同じ在日韓国人と、という人でした。私の恋はそこで終わったん
です。(中略)常日ごろ、張っているアンテナに、必ず自分の体験を重ねて考えます。
あの体験がずっと頭の中にあり、いつかはドラマに…と考えていました。
確かに、在日韓国人と日本人の恋愛という設定は、本当にオリジナルな部分だ。だから
こそ強調しているのだろう。ただ、このインタビューのなかで彼女は、大多氏がオリジナル
だと強調していた「日記から始まる母と娘の純粋な愛の物語」「時代を超えた運命のラブ
ストーリー」という設定について触れていない。
彼女は、ドラマの主題歌や挿入歌に韓国音楽を取り入れたことや韓流ブームについて
こうも語っている。
日本のドラマや映画の作り手は足踏みしているみたい。韓流の刺激を逆輸入して負けない
ようにしないといけないですよ。もっと危機感を持たなきゃ
逆輸入どころか、輸入しまくりなのではないか。まさか音楽に加え、ストーリーまで輸入
したとは言えず、強がってみせたのだろう。足踏みの危機感は相当お持ちのようだ。
不思議なのは、東京湾景とラブストーリー両方見た人間は、100%、同じだと感じるほど
似ているのに、なぜ、堂々とやっているのかである。しかも、大きなテーマの一つに韓国
がある。当然、多くの在日韓国人がドラマを見るだろう。同様に、多くの在日韓国人が、
ラブストーリーも見ているだろう。気付かれる確立は高い。
思いつく答えは、企画段階では韓流ブームは起きておらず、また、ラブストーリーに関して
も、まさか日本での公開が決まるとは思っていなかった、というものだ。
韓流ブームに乗るのは構わないが、パクリまでやってしまっては、もはや日本文化の
プライドのかけらもない。初回17.7%の視聴率は、第2回で14.3%に落ち、第7回まで
の平均視聴率は、14%と低迷している。
そーだ、そーだ。
吉田修一の小説をこよなく愛する者として
納得のレポートだった。
でもさぁ、吉田氏も自分の作品をメチャメチャに改変
されて文句ないのかねぇ…寛大な作家だ
いや、すばらしいレポートですね、
週刊女性あたりに追いかけてもらいたい
で、osamuraiが取材に答える、とグー
ただ、パクリは世界の文化慣習&日本のテレビ業界のおハコですからね、誇りとかとは関係ない気がします。むしろ、韓国からでもパクるというフットワークの良さは、フジテレビ、どん欲さにおいては捨てたもんじゃない、つー気がしますけど
Posted by: ken at 2004年08月27日 18:54http://kiri.jblog.org/archives/000900.html
↑なんかもっとひどい話みたいですけど。
言い訳というよりは大嘘のような気も。
同感です。公式サイトのBBSに、あんまりだ〜と書き込んだのですが、反映されませんでした。
売りたいのはわかるけど、楽せず、誠意あるモノづくりをした方が、視聴者の心はつかめるのではないかと思うのですが。テレビの人たちはわからないようです。