2006年02月05日

ライブドア報道に気をつけろ

1月24日、時代の寵児であった堀江貴文以下、ライブドア幹部が逮捕されてから、早2週間が経とうとしている。ライブドア事件の背後にある意図は何なのか。検証してみた…




 時代の寵児を稀代の犯罪者へと転落させ、株式市場から数兆円の金を奪い、耐震
偽装問題を吹っ飛ばしたライブドア事件。

 ここまで騒ぎが大きくなったのは、国家最大の捜査機関である、東京地検特捜部が
動いたからに他ならない。出し抜かれた格好の金融庁証券取引等監視委員会(SESC)
が証券取引法違反で告発程度だったら、ここまでのインパクトは無かった。

 国家最大の捜査機関と言っても、特捜部の人員は数百人が限界。その全てが一つの
事件にかかれるわけではなく、当然、扱う事案については取捨選択が求められる。この
時期に特捜部が動いたことについて当初、数々の憶測を呼んだ。

 ―ヒューザー小嶋社長の証人喚問を前にして国民の関心を逸らしたかった

 ―堀江からM&Aコンサルティング村上社長、サイバーエージェント藤田社長、テイク&
  ギブニーズ野尻社長、ライブドア榎本元副社長などが、主に香港、イギリス、ケイマン、
  スイスなどで運用している口座に関して、マネロンの懸念を持った米国捜査機関が
  動かせた

 ―裏社会とのつながりが、ダイナシティとジャック・ホールディングスの買収によって
  鮮明になり、これ以上看過できないと判断した

 だが、osamuraiは、これらのどれも、ストライクではないと踏んでいる。

 日本の捜査機関は、それほど意図や意思を持ったものではない。特に東京地検
特捜部の場合、これまでの重大事犯を見てみれば一目瞭然だが、一言で言えば
「ワイドショー捜査機関」である。ワイドショーでネタになりそうなことを挙げるのだ。
100kmの道路を150kmで走る輩はたくさんいる。その中で、誰を挙げるかは民意
というバロメーターを見て決める。民意はマスコミ、主にテレビのワイドショーで判断
できるという話を、昔、ヤメ検から聞いたことがある。

 ではこの事案の場合、どのような民意が検察を動かしたというのか。この文脈の
場合、東京地検の大鶴基成特捜部長のこんなコメントがよく引用される。

 「額に汗して働く人、リストラされ働けない人、違反すればもうかると分かって
いても法律を遵守している企業の人たちが、憤慨するような事案を万難を排して
も摘発したい」

  だが、これは検察が動いた動機であり、2次的なものに過ぎない。大きな事案が
動く時というのは、必ず誰かしら意図を持った人間による意図を持った操作や状況
提供がなされている。今回、強制捜査に入る前から、様々な人間が特捜部による
聴取を受け、完全に裏を固めたとされている。では、ネタを売った最右翼と目されて
いる元ライブドア執行役員の丹澤みゆきが、大きな意図を持っているのかというと、
それも特捜部を動かす人間としては小物すぎる。

 誰が特捜部を動かしたのか。意図を持った人間はどこにいるのか。それは、米国
であり、ユダヤ系の金融筋なのではないかと、osamuraiは見ている。

 その根拠はいくつかある。詳しいことは書けないが、強制捜査直前に何者かに
よってライブドア株の大量の空売りが実行されている。手口を分析しても、恐らく
最終的に誰が空売りをしたのかは最後まで分からないだろうが、外資系の証券筋
という話がある。

 そして、20万人の一般投資家がなけなしの金をはたいて500円以上で購入した
ライブドア株を今、100円前後でせっせと集めているのは誰か。それもリーマンブラ
ザーズやゴールドマンサックスをはじめとする外資系の証券筋という話もある。

 この“仕手戦”に”マネックス証券の松本社長が荷担したという話も出ている。
マネックスは、ライブドア関連5銘柄の代用有価証券掛目を1月17日引け後の
評価からゼロに引き下げると発表、市場に波紋を広げた。これが、ライブドアを
契機とした日本株の大暴落を作ったのは既報の通り。

 この話に、JMWパートナーズのオーナーである米金融界の大物、ジョン・メリー
ウェザー氏が17日に来日していた事実が加わり、ある憶測が乱れ飛んでいる。
松本社長とメリーウェザー氏はかつての上司部下の関係にあり懇意にしている。
松本社長はゴールドマンサックスにいたこともあり、外資金融との絡みは深い。

 あえて、この辺で話題を逸らすが、エイチエス証券の野口副社長の自殺が物議
を醸している。当初というより、遺体発見の翌日から沖縄県警は自殺という判断を
マスコミに公表していたが、他殺ではないのかという指摘が各所でなされている。

 この他殺説に関しては、野口氏の自殺報道直後から噂されていたものの、本格的
に火がついたのは1月26日発売の週刊文春の記事だと思われる。

 この記事で他殺の根拠としているのは、

・オートロックのため密室とは言えなかった
・妻も知らないTシャツが血塗りの状態で落ちていた

というものが主なものだが、他殺説に都合の悪い情報、すなわち、

・部屋には内カギがかかっており、ドアの前はロッカーでふさがれていて、密室状態
 が保たれていた
・野口氏は出張の際、経費削減のために、よくカプセルホテルを利用していた

などが、あえて記事中から排除されていた。

カプセルイン沖縄

 とにかく、世間が邪推するほど奥の深い事件ではないような気がする。結局、

外資系→バブルな新興市場から金を巻き上げたい
検察 →調子こいてる堀江に大きな拳骨をくれてやりたい

 というのが、真相のような気がする今日この頃。ホリエモンフィーバー自体を作り出し、
あれだけ堀江で数字を取っていたテレビ局はじめとするマスコミが手のひらがえしで
堀江やライブドアを虚業の超犯罪企業かのごとく扱い、果ては訳知り顔の堀江に会った
こともないコメンテーターなどがエンロン事件を引き合いに出す始末だが、エンロン事件
の粉飾と、今回の粉飾の規模を比較してみて欲しい。米国事案で比較するのであれば、
インサイダーで検挙されたマーサ・スチュアート事件程度のことだろう。

 新興市場やITベンチャーまでもを一緒くたに見てしまう、手のひらがえしのマスコミの
お調子ぶりについては、すでに一部新聞で、スクープ圧力に負けたのか明らかな誤報を
飛ばしていたりするので、改めて検証をしてみたい。

■ネットに落ちていた相関図

■お友達ピーチジョン野口社長とじゃれるホリエモン

Posted by osamu at 2006年02月05日 20:52 | トラックバック

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ホリエが「地上の楽園」とか抜かしとる国の御曹司とアタマの構造が同じだっただけでしたと。東京地検特捜部とて、公務員としての範疇を越えられない。とするならば、自然と「分かりやすい相手」に向かうのは当然でしょう。実際、本当の巨悪には手を付けられない(金大中拉致事件とか)のはみんな知っているのだし。まあ、考えようによっては、一服の清涼剤を与えてくれたと考えればいいのではないかと。含み損こいた個人・法人は気の毒ですが。

Posted by: tastec1 at 2006年02月07日 01:45

コメント有り難き幸せに存じます。

確かに一服の清涼剤ですね。マスコミも市場も国民も。加藤こーじじゃないけど、みんな一旦おちつこーよー、みたいな。

まぁ、ただ、一番気の毒なのは、ライブドアに買われた会社の社員たちなのでは?

投資家は、ユアリスクで投資しているんだし、リスクには当然、こうなることも含まれるわけだし、第一、危ない橋を渡っていることは開示情報から分かったはず。その上で、逆に当たればでかいと期待をかけたはず。もう少しで塀を越えられるはずだったのに、残念でした。

Posted by: osamurai at 2006年02月07日 05:18
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