2003年07月26日

宅八郎ライブ

久方ぶりに笑える記者会見を見た。これはホントにおもしろい。
あの宅八郎と、田中康夫長野県知事の爆笑トークライブだ。
このライブは、7月18日の長野県知事定例記者会見中に繰り広げ
られた。ああ、腹がよじれる…

通常、公的な記者会見は記者クラブに属する記者しか参加できない
が、田中知事は県政改革の一環として自己表現活動を行う人間広く
に会見を解放したのは有名な話。

だから、田中康夫にひとかたならぬ私怨を10年間持ち続けている
宅八郎も、一般紙の記者に交じって参加できてしまう。なんと、45
分の記者会見時間の3分の1、15分間も宅八郎はジャックしてしまった。

どうやら宅さんは10年前に田中康夫が週間SPAで書いた自分に関す
る記事に、えらく憤慨しているらしい。

会見が始まって15分後、宅がマイクを握る。


「ボクが誰だか分かるだろう!あなたはボクに対して謝らなきゃ
いけない必要とかありますか?」

もう、のっけから、最高である。「必要とかありますか」とか言っ
ちゃって、ギャクの神様が光臨しているとしか言いようがない。

途中から宅ちゃんキレちゃって、もっとライブは白熱する。


「ございますよとかいってんじゃねーよ、このやろー」


「ありがとうございます。ひさかたぶりにべらんめい口調を聞き
まして、わたくしもそのような喋り方が好きでございますので、
どうぞお続けくださいませ」


ただの県知事の定例記者会見なのに、なんでこんなにおもろい
ライブが見れるのだろうか。田中はホントに県政を改革した。

論より証拠、15分後から見て欲しい。
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/movie/20030718.ram


ちなみに宅さん、8月中に長野県庁内で第2回目のvs康夫ライブを
行うらしい。



2003年07月11日

コーアン委員会との戦い(2)


いろいろあって、だいぶ更新が遅れてしまいました。今回は免取ヤロー
の顛末記第2回目。第1回目の「公安委員会との戦い(1)」を読んで
いない人は、お先にそちらへどうぞ。果たして、府中の運転免許試験場
で繰り広げられた謎の「聴聞会」とやらは何なのか。いったい、どんな
ことが起きるのか。府中で繰り広げられた免取劇場をお届けします…

湿気と日差しが絡み合う、あり得ないコンディションのなか、筆者は
府中へ向かった。事前にWebで場所を調べ初めて知ったのだが、府中の
運転免許試験場には、最寄りの駅と呼べる駅がない・・・。

○ JR武蔵小金井駅(北口) 京王バス 〈多磨町、調布駅行〉 所要20分
○ JR三鷹駅(南口) 小田急バス〈武蔵小金井行〉 所要30分
○ 京王線調布駅(北口) 京王バス 〈武蔵小金井行〉 所要30分
○ 京王線多磨霊園駅 京王バス 〈武蔵小金井行〉 所要15分

よくも、こんな中途半端な場所につくってくれたものだ。完全に車で
来いと言ってるようなもんだ。たしかに路駐が多かったのには笑えた。

何とかたどり着く。出頭通知には具体的な集合場所のようなものが
明記していないので、とりあえず本館とおぼしきデカイ建物の1階
で職員に聞く。

「あー、それ5階ですね」

5階まで登る。しかし「聴聞会」というマイナーな会合は案内板に
なく、またもその辺の職員に聞く。

「あー、それ、この建物じゃありませんねぇ。ここを出て左に進む
と3号館があるので、そちらで」


コロシマスヨ・・・。


まじ殺意を覚えた。2時間もかかってこんな田舎までバスまでつかって
来たというのに、この仕打ち。しかも、集合時間まであと5分しかない。
走らせるのですか。走りますよ。

3号館に着く。4階建てながらも2日もあれば建ちそうな貧相な
ビル。ドアの前に立つ。ドアには鎖がかかっており、立入禁止と
ある。


帰ったほうが、いいんすかねぇ・・・ボク


それでもめげずに、隣の2号館に行き、「3階=意見の聴取会場」
という案内を自力で見つけ、20年以上前に見た小学校よりも萎びた
階段と廊下を通り、受付に到着する。対象者が印字された紙に、
マーカーで線を引いて受付終了。完全アナログの世界である。

写真は、聴聞会の会場となった部屋だ。ちなみに、運転免許試験場
内は、意味もなく撮影禁止なので、隠し撮ってみた。部屋に入ると
すでに20人以上が折り畳みイスに座っている。まるで何かの授業
のように3列の最前列だけに空きがあるので、最前列に座る。写真
は最前列から撮ったので“被告人”が写っていないが、じつは左右
後ろに人がいっぱいいる。

最終的なメンツは総勢30人、自分も含めスーツを着たサラリーマ
ンから、聖心女子大のお嬢ちっくな女性、ただのヤンキーなど、人
種構成は多様。でも、基本的にはダメそうな人が多い。

待たされること15分。今回のアシスタントを務めるとおぼしき警官
が1人入室。本日の流れを説明する。

「えー、ここにいる皆さんは、免許取消処分の対象者の方々です。
後ほど先生が参りますので、最初だけ軽く会釈をお願いします。今日
は、霞ヶ関に公安の5人の先生方がいらっしゃいます。皆さんのご意
見を伺った結果をいったん霞ヶ関に送り、1時間ほどの休憩を挟んで
最終的な処分をお渡しします」


でたよ。公安メソッド。てゆか、東京都公安委員会なら霞ヶ関じゃな
くて新宿の都庁にいろよ!と突っ込みたくなったが、やめといた。

とにかく、公安の先生、そして、意見を聴取する先生とは誰なのか、
何者なのか、という説明は一切無く、今でも良く分からない・・・。
警官の話は続く。


「名前を呼ばれたら、返事をして前に出て、名前、住所、生年月日を
言ってください。ボランティア活動をしているとか、なにか自分の有利
になることは積極的に仰ってください」


「はい!?ボランティア活動!?」


それが交通違反と何の関係があるんすかポリス

ボランティアだと有利なんすかポリス

至る所に突っ込みどころを見つけられるが、被告人は全員でポリスを放置
プレイ。しばらくして、定年間近とみられる先生が入室し、裁判官席の
ような定位置に着く。

「起立、礼」。ここは学校か刑務所か。一人目が呼ばれる。完全に晒し
者の被告人Aは、なぜか友達と一緒に来ていたヤンキー君。そういえば
何度もポリスに私語を注意されていた。30人の聴衆の前で名前、住所、
生年月日を喋ったので、被告人Aが27歳と意外に歳くってることに、
失笑。

ポリスから罪状を読み上げられまた失笑。

「えー、○○は、○月○日○○市○○町○丁目の交差点で赤信号を無視
して進行。右方向より進入してきた乗用車と接触事故。相手は頸椎負傷
で6カ月の重傷。赤色等信号無視で9点。交差点安全進行義務違反で9
点。交差点優先車妨害で6点。累積24点。以上」

俺より多いし!てゆか、みんな事故だし。ここにいる過半数は事故った
人々。なかには酒気帯びで事故という目も当てられない人もいる。筆者
のようにスピード違反、しかもオービスだけでここまで上り詰めてきた
ヤツは、猛者と言えるだろう。

先生が口を開く。


「いまの内容に異論はありませんか?」


ヤンキー、寡黙にクビを横にだけ振る。


「それでは、こちらから2,3質問をさせていただきます。なぜ赤信号」
なのに進んでしまったのですか?」


なぜと言われても困ると思うが…。しかしヤンキー、おもしろい。


「てゆーか、じゃなくて黄色だったんっすよー」


じゅーぶん、異論じゃねーかよ、ヤンキー(笑)。
はやく言えよ、ヤンキー(笑)。


まぁ、しかし、「ここは事実関係を争う場所ではない」と一蹴され、彼
の出番は終わる。こんな感じで延々続くのである。


しかし、初のリーマンの出番で空気は変わる。「異論は?」と問われ彼が
答える。


「異論と言いますか、言い訳になってしまいますが、私会社を経営してお
りまして、神奈川県に5箇所、東京に2箇所の工場を持っております。通
常、工場を回ることはないのですが、たまたま違反をしたときは不良品が
出たときで、各工場を至急回って確認をしなければなりませんでした。急
いでいたのと、動揺で注意が散漫になっていたために、違反をして事故を
起こしてしまいました」


うーん。同情する。社長、頑張れ!という気持ちになってしまう。


さらに空気を変えたのが、定年間近の風が吹けば倒れてしまいそうな初老
のタクシー運転手。タクシー会社が差し向けたのだろうか、付添人の弁護
士か行政書士風のお兄さんが、分厚いファイルを持って、隣に寄り添って
いる。

「何か異論は?」の問いに、初老のタクシー運転手は不安そうな目を付添
人へやる。


「では私から意見を述べさせて頂きます。提出済みの証拠資料の1号証、
2号証には、事故当時、自社速度20キロに対し、相手車のスピードが
60キロと高速だったこと。3号証、4号証には、○○さんが勤続30
年近くの間これまで、無事故無違反であり、○年には○○警察署より、
安全運転模範者として表彰を受けている事実、5号証には○○さんが
年退職まで3年
であること。6号章には○○さんが現在53歳の女性と
同居しており、女性の収入がほとんどない
ことから○○さんの給与が、
実質二人の生活費となっていること。7号証、8号証には、今回、免許
取消処分が下ると、会社に解雇される恐れがあり、それを回避しなけれ
○○さんの生活が大幅に狂い生活苦に陥るため、免許取消処分の軽減
を嘆願する組合員の主張と署名があります。まず1号証から説明をさせ
ていただきます…(このあと延々15分)」


泣けてくるじゃね〜かよ


ホントに人生赤裸々、人生いろいろである。俄然同情を
誘う哀愁漂う人生劇場の一幕を見た。部屋にいた誰もが、

「おっさんは悪くねえよ!おっさんだけは、助けてやってくれよ!」

と思っただろう。しかし、ここまで用意周到に聴聞会へ臨むということは、それ
だけ処分が減刑される可能性があるということか。しかし、こんな弁護士まで
連れてきて、証拠とか事前に出したりしていいって、初耳なんすけど


マジでボランティア活動とかやってれば、

免取にならずに済むのか!

タクシー運転手とは対照的に最も失笑をかったのは、なんと16歳の子供であった。
子供が無免許で自動車を運転して、事故ったらしい。なんでそんな子供がここに
いるのか不思議だったが、もっと不思議だったのが先生の発言だ。


ポリスの罪状読み上げを受けて先生


「いまの分かりましたか?」


完全に子供扱いである。次のやり取りが決定打。


「何か異論はありますか?」


「・・・。」
(子供なので答えられません)


「それではこちらから質問させてもらいますね。免許取れるお歳では
ないですよねー」


「・・・。」
(子供なので答えられません)


「どうしても運転したかったの?」


「・・・。」
(軽くうなずきました)


「そう・・・」


マジで。辞めてください。腹がよじれます


かくして、ついに!自分の出番がまわってきたのである。続く…


コーアン委員会との戦い(1)

コーアン委員会との戦い(3)…最終章




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