2005年06月26日

電車男に続くか!?「59番目のプロポーズ」

とうとう、映画、連ドラにまで発展してしまった電車男。その第2弾とも言える本が出版された。出所はソーシャルネットワーキングサービス「mixi」。タイトルは「59番目のプロポーズ」だ…







思い起こせば「2ch文学『電車男』は存在するのか」という記事を書いたのは、昨年7月。
それから1年。電車男はマンガ、映画、ドラマとメディアミックスで進化を遂げた。

そしてネットから生まれた「59番目のプロポーズ」が、この6月15日に美術出版社から
出版された。主人公は電車男よろしく「オタク」。

電車男と違うのは、お相手の女性がお嬢様ではなくキャリアウーマンだという点と、
筆者がオタク側ではなく、女性側だという点、そして2ちゃんねんる生まれではなく、
ソーシャルネットワーキングサービスの「mixi」の日記だという点だ。

筆者のアルテイシアさんは、30歳のキャリア系と自称。元大手広告代理店の営業から
独立して、フリーのコンサルタントをしている。

そんな彼女は、自らをモテ系と自認し、数々の男から告白を受けてきた。その数58人。
59番目の彼が、主人公のオタクだというわけだ。

実業家や有名デザイナー、ミュージシャンといったモテ系とつきあってきたアルテイシア
さんは、オタクの「59番」と出会い、告白され、悩みながらも次第に惹かれていくという
ストーリー。

多少、自分に酔っている点、明らかに電車男の二匹目のドジョウを意識して書いている
点、彼女自身がオタクである点を差っ引いたとしても、読み物として一読の価値はある
内容に仕上がっている。

筆者本人が大手広告代理店でマーケティングを担当していたこともあり、読者のツボを
心得た仕立てだ。さしずめ、日本版「セックスアンドザシティ」といった生のキャリア女性
の会話や価値観もふんだんに盛り込まれており、女性も面白く読めるだろう。

内容は書籍か本家のmixiで確認してもらうとして、このオタクとモテ系女性のストーリー
というのは、ことのほか世間で受け入れられている。いったいこのトレンドは、どこまで
続くのだろうか。

テレビで連ドラが始まれば、世間への刷り込み効果はさらに絶大なものとなる。

つまり、女性にとって「オタクってそんなに悪くないじゃん」とか「オタクってカワイイ」など
ポジティブなイメージが増大する。方やオタク側も、「俺もいけるかも」とか「こうすれば、
モテるようになるんだ」などと自信を深め、その自信が女性に受け入れられるという増幅
効果を生むようになる。

この「59番目のプロポーズ」も、10社ほどの出版社が筆者に出版を持ちかけたという。
遅かれ早かれ、マンガや映画、ドラマ化の話も出てくるだろう。

今年8月には秋葉原を拠点とする筑波エクスプレスが開業、9月にはヨドバシAKIBAビル
もオープンし、オタクの街、秋葉原の注目度は増すばかり。そこへ恋愛においてもスポット
が当たるとなると、オタクは今年後半、マスコミでかなりのポジティブな扱いをされると
予想される。

「オタクがモテる時代」。そんな見出しをAERAがつける日も、そう遠くないだろう。果たして
お祭り好きのマスコミによる一過性のブームで終わるのか。それとも本物なのか。注目に
値する話題の一つだ。(了)

■「59番目のプロポーズ」の原作となったアルテイシアさんのmixiの日記
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=4447121&owner_id=227046





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